和文化体験四日目
四日目です。
お店のお手伝いをして頂きながら
空いた時間で、所作のこと、日本の文化のことを座学と体験をしてもらっています。
エビデンスの無いことが、文化的であることのベースになりますから、
学校では、一切扱っていません、ですから、人生で初めて聞くような話ばかりになります。
そこで必要になりますのが、柔軟な頭と素直な態度ということになります。
彼女は、とりあえず、素直に、はいはいと言って動いてくれています。すごい~。
お店でも、お客様に、体験してもらうと、興味の湧いた皆様は、あーでもない、こうでもないと、
考えてくれます。笑。ほんとうに嬉しいです。
ただ、エビデンスがまったく、ありませんので、これって、こういうことですか?
と考えたこと、多分、違う可能性が高いです。
ここが、文化の難しいところですね。明治維新で、文化を破棄して科学立国にシフトしてから、150年がたち、かなり考え方が偏ってきましたからね。
中心線の捉え方
身体の中心を捉えて、中心線はどこだろうと考えるとき、私たちは、普通、中心は総数の半分という計算をしてしまいます。これは、エビデンスがあるからですね。
ただ、こうした考えで、たとえば撞木の型をとりますと、正面を捉えることが難しくなります。身体が開いたほうが正面だと思うからです。実は、これは、中心をとるのに肩幅を2で割ったところが、中心だと考えているからです。
着物ですと裄という表現を使いますが、つまり肩幅を2で割っていないのです。
で、何が違うの??
と科学は考えます。それは数字上同じ事だからですね。
ところが、実際は、肩幅を2で割りますと、肩幅が基準になりますので、肩が向いた方向が正面だとしているわけです。そうしますと、撞木の型はとれません。
この場合、中心線という考えをすてて、右の世界と左の世界の境界線が中心として機能する可能性がありますよということでどうでしょうか?
余韻の世界
余韻って、なんなの?って、思いますね。
余韻に浸るって言葉はありますが、定義は難しいですね。
ただ、文化に触れて、佳いなって思える瞬間というのは、
まさに、この余韻の世界のことなのかもしれませんね。
そして、この余韻を使って、動くことを所作というのかもしれません。
メモ(レッスンのポイント)
これは、単に僕が何を教えたか忘れるので、ただのメモ書きです。笑
・中心を出す呼吸
・左の世界 着物は左重心で着る
・余韻に浸る
・残像をうごかしてみる
課題
この夏に浴衣を作ってみようという課題
詳細は、彼女があげてくれるだろう。
よろしくお願いいたします。